2時間で完成させる水彩画講座

art of HANAMIZYUKI ART CLUB / ハナミズキの会絵画教室の絵画

プラナスの一室をお借りして、『2時間で完成させる水彩画講座』という東松山市主催のまちゼミの体験教室を行いました。ただ2時間で絵を完成させるだけではなく、誰でも、効果的な絵を短時間で完成できる描き方です。普段はビオレッタの会の教室の授業で生徒さんが描いているもっとも基本的な描き方を元に組み立て絵を完成させるものです。基本的な描き方が一通り理解できれば、趣味で描く絵や、旅行の際、ちょっとスケッチしてみたり、絵手紙やイラストなどにも応用可能です。夏休みの美術の宿題完成の為に急遽描き方を習得したいと来られた学生さん、絵を習うってどういうものだろう?と参加された主婦の方など、2日間、20名の方が参加されました。絵を本格的に習った事はなく、実際に絵を描くのは学生の時以来という方もたくさんいらっしゃいました。集中して絵を描いていると2時間はあっという間です。説明を含めるとさらに時間はありません。その日はじめて会った方々に、時間内に、簡単且つ効果的な絵の描き方をお伝えできるだろうか?内心ドキドキの2時間でした。


猫 色鉛筆デッサン

今回は2時間内で絵を完成させる(説明時間を含めると、実際は制作時間は賞味1時間半くらいでした)という趣旨で時間が限られていましたので、授業内容を理解しやすくする為にも全員同じ色の下地、同じモチーフ、同じ描き方をしていただきました。簡単に、効果的な絵を描くには下地の活用が不可欠です。ほとんどの方が下地を作って絵を描くがはじめてでしたが、その下地を元に、プラモデルの組み立ての様に、絵を組み立てる過程を段階を追って説明しながら絵を完成させていきました。皆さん初めての描き方に戸惑いながらも、隣の方と絵を見合いながら全員時間内には完成、あっという間に2時間が経ちました。そして最後はできた作品を壁に張り、珈琲を飲みながらお互いの作品を鑑賞をし、絵の合評会をして楽しいひとときを過ごしました。

今回の様にかなり画一的に同じ描き方、同じ色を使い、同じモチーフを描いてもらっても、人それぞれ結果が違いました。それが個性で、既に持っているものがそれぞれ違うからですが、今まで描き方を知らなかっただけで、描き方が分かったら、自分の感性が発揮されて劇的に絵が変わる人もいます。結果の程度は違えど、最初から皆変わります。このような絵は、絵を描いている年数に関係なく、誰にもチャンスがあると思います。

 
今回は教室で教えている、最も基本的な描き方の1つを学んでいただきましたが、あとはこれを土台に、それぞれの方がそれぞれ自分に合った描き方を追求して、自由に、イキイキ、ノビノビと思いきった絵が描けると思います。短時間で効果的に絵を仕上げるキーポイントは「最初に下地を作り、最後まで下地を活かして絵を描く」事です。もし参考にできる部分があれば是非取り入れて描いてみてください。ご興味がありましたら教室をお訪ねください。


猫 色鉛筆デッサン


猫 色鉛筆デッサン

どの作品も額に入れて飾りたい様な立派な作品が完成しました。


猫 色鉛筆デッサン

部分でなく、全体を意識して作品を仕上げます。全体的に描くので、仮に途中で制作をやめても見れる絵になっていると思います。




猫 色鉛筆デッサン


猫 色鉛筆デッサン


猫 色鉛筆デッサン


猫 色鉛筆デッサン

個別に参加者の方の作品を撮らせてもらうのを忘れてしまいましたが、たくさんの素晴らしい作品ができました!


猫 色鉛筆デッサン



猫 色鉛筆デッサン


猫 色鉛筆デッサン

こちらは別の日に絵をはじめたばかりの生徒さんの作品ですが、今回の絵の描き方とは違った描き方をしています。今回とは逆に、先に線画を描き、後から下地、背景の色を、大きな筆を使って全体的に塗っています。どちらかというと軽いタッチの絵になりますが、こちらも短時間で印象的な、ラフスケッチ様な作品や、外でのスケッチの作品などを描く際にもむいている描き方です。